今年をなんとなく振り返る

はじめに

今年は色々イベント事があったのでせっかくだし文章にしておこうと思った。自分の中での大きなターニングポイントは主に夏だが、実は春にもそこそこ大変なイベントがあったので 2019年の2月からざっくり振り返る。

2月〜5月

2月はほとんど卒業論文の執筆と卒研発表のスライドの準備に時間を割いていた。卒論で提案した手法がずっと解析的な計算ができないと思っていて、区分求積による数値計算をしていた。ところが卒論締め切り3日前に実は解析計算できちゃうことが判明。「これが青天の霹靂というやつか...」と急ピッチで卒論を書き直しながらしみじみ思った。それと同時に教授から衝撃のお誘い

「実は5月が締め切りのNeurIPS*1っていう国際会議があるんですけど...出してみませんか?」

まさかの初投稿がトップカンファ... かくして論文投稿に向けて実験と数式との戦いが始まった。まず既存手法の実装が最初の修羅場だった。ある論文がGitHubのリンクを公開していてそれを使えれば既存手法はおしまいだったのだが導入がうまくいかなかった。こんな本質的ではない部分でつまづいてるのも癪だったので結局既存手法は全部自分で実装した。そしてありとあらゆるベンチマークデータで機械的に実験を回した。多分40種類くらい。それでも最終的に論文に載せたのは4つだった。他にも苦労はたくさんあったのだが割愛。とにかく先輩とボッスには感謝しかない。こうして論文は投稿されたが4ヶ月後に無事rejectされた。

6月、7月

論文の投稿から開放されたもののそんなに忙しさは変わらなかった。その原因はこの二つ

  1. 大学院の講義
  2. 夏のインターン探し

インターンに行きたい企業の目星は前から結構つけていたが某1on1イベントとかに行き出したのは多分この辺だった気がする。先輩から行けるなら複数の企業にいくといいと言われていたこと、そして機械学習系とWeb開発系のインターン両方経験して本当に自分は機械学習で飯が食っていけるんかというのを確かめたかったことがあり気合で二つのインターンに参加させてもらうことになった。

話は変わって5月に投稿した論文の査読者のレビューが返ってきた。NeurIPSはこのレビューに対して一度だけ著者がA4のpdf1枚でコメントすることができる。このレビューに関して思うところは色々あるのだがこれまた割愛。明らかにちゃんと読んでないだろって感じのレビュワーが「ワイはこの論文をきちんと理解しているでw」って書いてたのだけ腹立たしかった。

8月、9月

インターンのためずっと東京にいた。VOYAGE GROUPさんのインターンに関しては以前ガッツリ記事にしたのでそちらを読んでいただきたい。このインターンでキーボードの沼にハマってしまったのでTreasure自作キーボード勢には最高に感謝している。

shinya-ml.hatenablog.com サムネのチョイス完全に間違えた

9月は機械学習系のインターンを2週間。名前を出していいか分からないので出さないが今まで平均とか中央値を単に予測値としていたようなシステムをLightGBMに置き換えて予測していた。そこでパラメータチューニングにOptunaを使ってみたりその企業でしか扱えないようなデータを触らしてもらったので結構いい経験にはなった

10月〜12月

就活終了のお知らせ。大学院の講義もだいぶ減り、研究と個人での開発や技術書を読んだりと割と色々やっていた。11月半ばに購入したリングフィットアドベンチャーはいまだに毎日続いています。あと国内の機械学習の学会であるIBISMLでポスター発表をした。三時間弱いろんな人と喋り倒して喉がイカれたが結構いろんな角度から指摘をもらえたので収穫は色々あった。あと運営スタッフとしても参加していたので裏方でマイクの操作とかやってた。

今後

来年はM2なので修論があるのだが、大学院の講義もないので個人開発に今年以上に注力したいなと思っている。

 

ちなみにこの記事は最近出たHHKB Type-Sで書いています。クッソ気持ちいい

*1:機械学習分野のトップカンファレンスの一つ